「AX」読破❗️
「AX」 伊坂幸太郎著
裏の世界では超一流の殺し屋。
一方、表の世界では恐妻家。
そんな主人公のギャップが面白かったです。
常に、妻の怒りを買わない様に細心の注意を払い...。
そんな主人公がとても愛しくて一気に読めました。
最後の場面、マンションの一室で、克巳と医者とのやり取りはいいとして、
たった一文、
オフィスビルの屋上から落下し....とある。
これには面食らいました!
びっくりです!
こんな展開あるの⁈って感じです。
その後のストーリーは描かれていたのですが。
伊坂幸太郎さんワールドなのでしょう!
屋上で対峙する場面で、奈野村に家族に残す言葉はないかと聞かれ、一旦は、家族への思いを話しましたが、
「いや、やっぱりいい」かぶりを振った。
と言って、取り消した場面にグッときました。
死ぬのは怖くない。だが、死んだら妻が怒るかな、と考えた時だけ、少し怖くなった。
このシーンは、主人公の性格を見事に表現しているなぁと感じました。
伊坂幸太郎さんの作品をもっと読みたいなと感じました。